既存ツールには「穴」がある
| ツール | できること | できないこと |
|---|---|---|
| MoneyForward等 | 支出の可視化 | 「だからどうする」が出ない |
| リベ大・価値観マップ | 人生の方向性の整理 | 数字との接続がない |
| ライフプランシート(Excel) | 長期試算 | 入力が重く続かない |
| FP事務所の家計ドック | 精緻なシミュレーション | 有料・予約必要・保険販売に誘導 |
「価値観マップ+ライフプランシート+家計ドック診断」のいいとこ取りを、無料・即時・質問形式・単独完結で実現するものが存在しなかった。
5つの設計思想
価値観が先、数字が後
一般的なFPの流れは「目標額 → 逆算 → 行動」。しかし人間は、自分の価値観と結びついていない数字には動かない。このツールは「価値観の言語化 → 目標額 → 逆算 → 行動」の順に設計されています。
「得たいもの」と「失いたくないもの」の両面で掘り下げる
プロスペクト理論(Kahneman)によれば、人間は損失を利益の約2.5倍強く感じます。ただしこの原則を「不安を煽る」手段として使うと、感情で動いた行動は長続きしない。このツールでは「価値観の解像度を上げる問い」として活用しています。
「お金の心配がなくなったら何を感じますか?」
「今のままだと5年後に何が一番心苦しいですか?」
2段階で聞くことで、価値観が平面から立体になります。
タイプ別に「強み・罠・処方箋」を返す
「あなたはXX型です」で終わらず、「だからこそこう動け」まで届けるコーチングツールとして設計。
罠:守ることへの執着で必要な投資を抑制
罠:先送り思考で今の行動が遅れる
罠:支出管理が甘くなる・分散しすぎる
罠:自分への投資が後回しになる
「いつ・何歳で・いくら」で時間軸を可視化する
「不足額800万円」は人を動かさない。「2039年・あなた47歳のとき、資産がマイナスに転落します」は動かす。教育費・ローン・老後を年次シミュレーションで可視化し、「いつ」という時間軸を必ず添えます。
積立額だけ見る(支出の内訳は見ない)
支出の内訳を入力させると、項目が20個以上に膨張して離脱します。「毎月いくら未来に回せているか」だけを聞けば十分。支出の可視化はMoneyForwardがすでにやっている。棲み分けが設計の核心です。
6画面の流れ
「お金の心配がなくなったら何を感じますか?」4択から自分の動機タイプを選択。ここで4タイプのいずれかに分岐します。
「今のままだと5年後に何が一番心苦しいですか?」Q1の回答タイプに応じて選択肢が動的に変わります。自分ごと化のための設計です。
「これ以上増えても生活スタイルは変わらない月収」。動かすと同時に全国のパーセンタイルが表示されます。
「これを下回ると眠れなくなる月収」。上限を超えるとバリデーションエラー。上限〜下限の幅が「コンフォートゾーン」になります。
子どもの人数・年齢(デフォルト2歳差・個別変更可)・進路、住宅ローン残債、現在の年齢・資産・積立額。これらから年次シミュレーションを計算します。
タイプ名・強み・罠・処方箋 / マネーゾーン / 教育費タイムライン / 必要総額の逆算 / 年次シミュレーショングラフ(現状 vs 転職+副業)/ 資産マイナス転落の年齢(該当時のみ)/ 今月の処方箋(1つだけ)
診断結果の読み方
4タイプのいずれかに分類され、そのタイプ固有の「強み・陥りやすい罠・今月の行動1つ」が示されます。「安心・守る型」なら過剰貯蓄のリスク、「挑戦・成長型」なら支出管理の甘さ、といったタイプ別の課題が具体的に出ます。
設定した上限〜下限の幅と、必要積立額から算出した「目標月収」が表示されます。ゾーン幅が広いほど余裕があり、狭いほどシビアな状況。稼ぎすぎも稼ぎなさすぎも不要——キャリア選択の判断軸になります。
子どもごとに「大学入学年・そのとき親は何歳・年間の教育費」が年次で表示されます。複数の子が重なる年は合算額が出るため、「○年後に家計が最もきつくなる」のが一目でわかります。
現状のペースと、転職+副業(月+9万円)の2パターンを並列で可視化。赤字転落する年がある場合は「2039年・あなた47歳のとき、資産がマイナスに転落します」と具体的な西暦と年齢で表示されます。
計算の根拠
年次配分:小学校10% / 中学15% / 高校25% / 大学50%。現在の年齢から各年の支出を計算し、兄弟が重なる年は合算。
65歳以上夫婦の月支出約26万円に対し、厚生年金(夫婦)の平均受給は約22〜23万円。実態の不足分は月3〜4万円ですが、このツールでは月10万円不足 × 20年 = 2,400万円(保守的試算)として設定。「余裕を持った試算」として結果画面に明記しています。
全世界株インデックス(eMAXIS Slim全世界株式等)の過去30年の年率リターン約7%から、インフレ・手数料を控除した実質値。将来を保証するものではありません。
技術スタック
入力データはブラウザ内で処理され、外部に送信されません。Vue 3のリアクティブシステムで設問間の依存(バリデーション・タイプ別動的選択肢)を管理。html2canvasで結果カードを画像保存でき、リベシティへの投稿を想定した設計です。